紅茶農園主のブログ

読書と勉強に欠かせぬ道具はこれ

2023年9月25日

これ、ダーマトグラフです。鉛筆のようですが、軸が木じゃないから削らない。紙巻きなんです。先っぽの紐(ひも)を引っ張って紙を破ってやり、あとは巻いている紙をクルクルと解(ほど)いていく。すると中から芯が出てくるという仕組み…。2本置いていますが、上はほぼ新品。最初の芯がなくなってきたのでクルクル解いたところ。最初はこんなふうにびろーんって感じで絵にならない。
今度はかなり使い込んだ下側のダーマとグラフをクルクルと手際よく解いていくと、気持ちよーくクルクルしてくれる。これがいいのよ。ああ美しい。新品は長すぎて持ち歩きには向かないので、机用。使い込んだものはペンケースにも入るので重宝します。芯はワックスを含んでいるので、割と何にでもかける。逆にいうと何にでもついちゃうから、気をつけないとギャーとなる。そこで必要なのがキャップです。これは大好きなプエブロという革の端切れでこしらえたものを分けていただきました。ダーマトグラフは学生の頃からお世話になっていますが、愛用するに至った馴れ初めは『考える技術・書く技術』(板坂元/講談社現代新書)を読んでから。この鉛筆さえあればなんでもできる! と思ったものであります。実際にはなんでもできないんだけど、なんでもできるきっかけを与えてくれる鉛筆…。新聞でも本でも、気になる部分にサッとひと書き。万年筆でもボールペンでも印刷媒体の上からでもお構いなし。蛍光ペンにはない気品というものが感じられる。すごいでしょ。これで1本100円ほどなんだから感謝しかありません。