紅茶農園主のブログ

鉛筆削りは軸を削るが正しい…と気づいた話(その2)

2023年9月7日

頼りになるのは最初からついていた鉛筆(写真下)のみ。この鉛筆の太さや形状をトレースするように慎重に削り出して形をつくっていきます。だんだん似てきたね。
なんとかペンホルダーの軸の中に収まった…が、また問題発生! 鉛筆の中心が出てなーい!
こんな感じでゆっくりと鉛筆の軸を削り出してやっと軸に収まるところまで辿り着く。ホルダーの軸の中は針(釘?)のような突起がひとつあるだけ。ここに引っ掛けるようにして固定するのかな?
固定しようにも上手く出来ない。考えたのは、突起に食い込むよう鉛筆に溝をつけてやりました。
それでもグラつきが解消されないので、仕方なくマスキングテープで引っ掛かりをつけてやりました。これならずり落ちることもなくなんとか出来た…ちょっと気に入らんが、とりあえずこれで良しとしよう。
こうやって秋の夜長を鉛筆削りに没頭していて気づいたことがあります。鉛筆削りって「芯」じゃなくて「軸」を削るんだ! はるか100年を超える昔に、この鉛筆を削り出してホルダーに収めて使っていた人がいる。そして100年後に僕がこうして引き続き使わせていただいている。このホルダーですが、直径が7センチほどととても短い。女性用だったのかな? それとも懐中時計の鎖につけていた? それいいね! 確かにベンソンあたりに似合いそうだ。
ペンケースに入れてみるとご覧の通り。パーカー51や45と比べても3分の1くらいしかない。右横の緑とシルバーの可愛いペンは実はシャープペンシル…。シェーファーのタッカウェイというシリーズで1940年代に女性秘書用として人気を博したシャープペンシル。芯が9.1ミリだっけか、とにかくちょっと変なサイズなんですが9ミリで対応可能。それよりさらに小さいのだから、実用になるか…? 鉛筆の削り方を工夫すればもっと使いやすくなるはず。数千円で手に入れた飾りも何もついていない実用的なホルダーですが、100年前の英国にタイムスリップさせてくれました…。なかなか面白い体験をすることができて大満足でございますな。石畳の上を走る馬車の車輪の音が聴こえてくるようでした…。