先日、東京の老舗SPレコード専門店から送られてきた在庫リストの中に発見した『バッハ:ガヴォット(無伴奏パルティータ第3番ホ長調よりガヴォット)』。バッハのパルティータの中でも第3番は特に好きで、前奏曲から始まり美しいヴァイオリンがとても心和ませてくれる。第2番は持っていましたが今回、第3番の前奏曲とガヴォットの2枚を手にできました。1911年11月6日ロンドンで録音されたレコード。演奏はクライスラーとくれば興をそそられぬ訳はなし。ということで、電話して「まだありますか?」「探してみますね」(数時間後)「はい。ありました♪」「きゃーください!」てな具合で手に入れた一枚。SPレコードですから、装置は蓄音機(この辺りのお話は再開した紅茶農園主の日記の中でどんどん取り上げていきますのでお楽しみに)。演奏は約3分半ほど。草刈りの後、一息つくのにちょうど良い塩梅です。今から112年前の録音だけれど、音に深みがあって手にできてとても幸せ。
傷が多く扱いも慎重になりますが、さっそく自分で洗浄して綺麗さっぱり汚れを落とし手入れしました。4回聴きましたが、聴くたびに音がよくなるよう。これは鉄針(本当に鉄の針!)で溝を擦(こす)って音を出しますから徐々に100年の汚れが取れてきているのかしらと思ってみたり。そんなことを考えながら悦に聴き入っているうちに曲は終了。気分は爽快。 さあ、また頑張ろう🎵
いわゆるB面はありません。裏は真っ平らでプレスされていないので、このレコードはガヴォット1曲のみ。