今日のおかずの一品。インゲン豆と桜エビの和物(あえもの)。インゲン豆の歯応えのある食感と桜海老の噛めば噛むほど甘味の増すお味は和食の妙でございますな。色としての組み合わせでいえば、緑と赤は補色関係にあるからとてもはっきりと目が覚めるような目立つ色。あまり激しく緑と赤を繰り返していると濁(にご)って見えてグレーぽくなってくるから緑に赤が少し散りばめられたこのくらいの組み合わせがとても綺麗に見える。それで写真に撮ってみました。
このおかずを食べる前によーく見ているとあることに気がついた。普段使っているシェーファーのペンシルがこの組み合わせだった!
2本ともシェーファーのペンシルです。0.9mmの芯が使えるのでなかなか重宝しています。緑の短いペンシルは「タッカウェイ」というシリーズ。クリップも小さくて、ちょこっとくっついている感じがとても愛らしいでしょう。元々は秘書の女性が使うことを想定して作られたというペンシルで、手のひらにすっぽりと収まってしまうようなサイズです。でも、意外と疲れにくい。お気に入りの一本。1940年代の製品です。続いて桜エビ…じゃなかった、もう一本の細身のペンシルは「クリッパー」と「センチネル」というシリーズの万年筆とセットで販売されていたはずのペンシル…。1954年頃の発売だったかと…。どうも、だったかな? 的なことばっかりですみません。古いものの上によく似たシリーズがいっぱいあってそこまで詳しく無いのでよくわかりません。ただ、この時期のペンシルを使っていて思うのは意外と手が疲れない。意外と書きやすいんですね。面白いことに一本一本の書き味などが微妙に違っていたりするもんだから、手にしっくりくるペンシルを探して出会った時の嬉しさは格別です。いやはや、ペンシル(大雑把に鉛筆)も奥が深いものだと改めて思います。
それに色がとても鮮やかで綺麗な点も見逃せない。現在では使用されないセルロイドを使用している製品が多いということもあるのかもしれませんが、万年筆は真っ黒でシャープペンシルはステンレスの銀色…などという単純なものじゃなく、こんなに華やかに販売されていたんだと手に取ると見惚れてしまいます。
さて、ある時など、お昼ご飯にきつねうどんなんか食べてると、このお揚げさんのブラウンは…などとおかずの色からペンシルを想像したりして、文房具の楽しみは尽きませんね。