ペンケースです。古いものです。どのくらい古いものかはよくわからなかったのですが、とにかく古い。でも、気に入ってます。1番に目を引いたのは革製ということと、チャックがYKK。これは大きい。おかげでストレス・フリーです。
4本挿しということですが、特筆すべきはこのベルトの構造。全部一本のベルトのようにつながっていて、自由に太さを変えられます。ちょっと太めのペンを入れようと思うと、写真のように4本目はちょっとムリ…になっちゃいます。古いものなのですが、クリームを塗って磨いてやればいつまで経っても伸縮自在でとても気持ちよく使えます。何を挿すか、挿しているかはまた別の機会に…。
このペンケースにはご覧のしおりが一枚入っておりました。なになに、「今やフィーリングの時代です。高度な感覚は高級な趣向から生まれます…。」と書いてある。うーん。フィーリングの時代か…って、いつのこと?
フィーリングと言われてピンとくる方は同年代(か、ちょっと上)かもですね。やっぱり、フィーリングは「ハイ・ファイ・セット」でしょう。このペンって、ひょっとしてフィーリングが流行っていた頃の製品かしら? などと考えてみたら気になり出して調べてみました。先ずは、ハイ・ファイ・セット(Hi-Fi Set)から。1974年に結成されて、1978年にモーリス・アルバートの「愛のフィーリング」という曲に、なかにし礼さんが作詞をしてつくられた(そりゃ、ヒットするはずだ)。
1978年というと、僕は中学生。商店街のSという洋食レストランに親戚のお兄ちゃんが連れて行ってくれたことを思い出す。オーダーは必ずCランチ。Aはエビフライ。Bは魚だった。Cはもちろんハンバーグ! なぜかこのお店とフィーリングの曲がセットになって記憶されているんですね…。まさにHi-Fi Set じゃ! 話が横にそれました。。。さて、件(くだん)のペンケースがこの頃のものだとすると、なんと43年前ということになります。美しい赤色に染められたペンケース…全く色落ちもせず今でも使い続けることができる。「なんかよくわからんが、今やフィーリングの時代」がまだ続いているみたい。
最近は Wi-Fi がセットされてないと話になりませんが、43年前はレコードプレーヤーに「ハイファイがセット」されてないとお話になりませんでした。なんとなく、フィーリングでそう思います…(笑)