昨夜から降った雪が積もった。あたり一面、白銀の世界に。まるでモノクロームのフイルムみたい。これはこれでとても美しく、無の世界に無の境地。水墨画の世界。白と黒しかない世界で自分の吐く息も白い。寒いけれど思わず見惚れてしまいます。北陸から東北にかけての大雪のニュースを聞くと、景色を楽しみながらの雪かきなど申し訳なく思います。せいぜいかいても2時間ですから。雪は昼にはあがって陽が差してきて紅茶畑の中はまだしっかり残っているものの、道路の雪はほぼ融けています。例年のとおりなら、12月中に一度積雪が来て、すぐに融けて1月まで雪はないという感じです。なので今シーズンも雪のない新年を迎えるということになるかもしれません。今年は寒くなるとのことなので油断はできませんが、それでも雪は少なくなりました。
紅茶畑の中で見回りをしていたら、急に林の中から雉(キジ)が飛び出してきて飛びながら目の前を横切りました。危うくぶつかるところでした(ちょっとオーバー)。この瞬間を写真に撮れたらなぁといつも思うのですが、まず無理。一瞬で通り過ぎてゆきますから。まあ、雉と世間話するほど親しくもないのでそれは無理と言うもの。高原一帯は岡山県の雉の保護区になっているのであちこちに巣があるのです。鬼退治に連れてゆくために、ここで家来を増やしている…訳ではなく、岡山県の県鳥なので手厚く保護している次第です。こんなハプニングも冬の間の楽しみでありますね。
英国庭園の中にある欅(けやき)広場のテーブルセットにもしっかりと雪がのっかって、あっという間に冬景色になりました。この場所は夏シーズンには欅の葉っぱがしっかりと日陰をつくってくれる場所なのですが、秋から冬は葉っぱもなくなって静かな時間が過ぎてゆきます。晴れていれば陽の光が差し込んで、これまたゆっくりとした時間が過ぎてゆきます。