紅茶農園主のブログ

エルマー の写りにあらまー

2020年11月28日

エルマー という昔のレンズを大切に使っています。手に入れたのはここ数年のことで、昨年の春に学生時代から大切に使ってきたニッコール Ai85mmf1.4sをはじめ、Ai35mmf1.4sや10.5cmf4(俗称マウンテンニッコール)などと共に、ニコンF2ブラックアイレベルなどボディも売却して手に入れたのが現在の大切な宝物のライカM3。この時に一緒に手に入れたのが写真に写っているエルマー 50mmf2.8でした。このレンズを活用してホームページの写真も撮影したいと常々思っていたのでした。ところが時代の荒波は容赦なく襲いかかり、フィルム撮影した画像をホームページに利用するためには、フィルムを買って撮影し、現像に出して、それをスキャナーで取り込んで…という具合で、さすがに時間と経費がかかりすぎる。これは毎日のブログにはちょっと厳しい。現像も10日くらいはかかるのだから、仕方なしというところ。フィルムは作品作りや本当の趣味の世界でじゃないと難しくなってきたのを実感しております。

宇宙船みたいな金属の塊。御年59歳のレンズ。エルマー とはレンズの名称。

そこで、エルマー を使ってデジタル写真撮れないかと考えた次第です。ライカのデジタルカメラなどは到底手にできる筈(はず)もなく、考えた末にたどり着いたのがマウントアダプター を利用してエルマー をデジタルカメラに接続するという方法。ミラーレスカメラだと簡単にこういうことができるって、本当にありがたいことだと実感。カメラは7年前の型落ちの古いデジカメ。どうせオールドレンズだから手ぶれ補正もピント合わせも手動だから、とりあえず撮れればよいということで、ありあわせで準備。大切なのはレンズですよ。といっても、製造年は1961年(ライカレンズは製造番号で製造年がわかる)ですから、自分よりも全然年上なわけでいくらなんでも古すぎやしませんかって感じで、確かに現代のデジカメ用レンズに比べると性能は劣りますが、なんというか質感というかシズル感というか、色味も含めてドキッとする艶っぽさがあって「あらまー」って感じ。上の写真は試しに机の上にエルマー 50mmレンズを置いて撮影してみたものです。レンズの金属質が見事に表現されて、触ると冷やっとしそうでしょ。この撮影に使ったレンズはエルマーの90mmf4で、これまた1957年製造のレンズ。なんと63年前だ!写真のエルマー 50mmよりもさらに古い! これから、こういったレンズを使って紅茶農園の記録を綴っていこうと思っています。あらまー!