春を告げるスノードロップが咲きました。水仙の横で気持ちよさそうに風に靡（なび）いています。

花言葉や由来はあまり良い意味では使われないことが多いけれど、植えてすぐに花が咲く草花とは違いスノードロップは球根の状態で花をつけるまでに数年間辛抱しなくちゃいけない。こうなるともう、「復活」の象徴として評価してあげたくなるような辛抱強い花でありますね。

雪の下でじっと耐えて、春を伝えるために真っ先に咲いてくれる。春とはいえ朝夕の空気はまだ冷たく、夜の寒さはまだ冬と変わらないから昼間の温（あたた）かな空気を花びらの中に取り込んでおき、夜は花びらを閉じて日の出を待つという。

他の花たちが咲き始める前にしっかりと春を告げる役目を果たしてくれているこの花は愛おしい。

スノードロップの下で紫色に咲いている花は「オオイヌノフグリ」。この花についてはまた日を改めて。

スノードロップは春の使者